総合病院の特徴の1つ目は、病床数が多いことや、病棟・外来どちらにおいても複数の診療科があることだろう。
総合病院は全国に存在しているが、各県の主要となる大きな街にあることがほとんどだ。かかりつけ医から紹介を受けて総合病院を受診することが多く、複数の診療科を有している。
また大きな病院になると、500床を超えるところも少なくない。
更に2次救急、3次救急を受け入れており、救急車で患者が搬送されてくることも多いのが特徴だ。
患者の数が多ければ、医療従事者の数も増えるのは当然だろう。地方では看護師の割合が10対1であることもあるが、総合病院では7対1の割合になっているなど、スタッフが充実しているところも多い。
更に総合病院では、看護師の仕事が明確にされている。
小さな病院だと、看護師が事務も中材業務もすべて行っているため、雑用に時間が取られると感じることも少なくない。しかし、総合病院になると、仕事が分業化していることが多い。各病棟にも医療事務が配置され、中材業務や検査出し、メッセンジャーといった仕事を行う必要はほとんどない。
また現状として、看護師の仕事に専念できるよう、看護助手やヘルパーの数を充実させているところも少なくない。
また、総合病院の特徴として、医師や看護師を目指す学生が実習に来ることなどがある。そのため中堅看護師になったら、臨床指導者としての役割を求められることがあることもあるだろう。